ホイミンがおもしろい本を買ってきた。昨夜二人でネットを見ていたときに、ちらりと見かけた本である。

「歴史Web」藤井青銅・著/金谷俊一郎監修(日本文芸社)
2000年前からインターネットがあったなら、という設定で作られた本だ。
平積みで「話題の本」のコーナーにでもあったのかと思ったら、「日本史」コーナーに学術本や参考書の類とともに棚に並んでいたのだという。
邪馬台国HPにはじまり、小野妹子の「遣隋使ブログ」があったり、平家一門の会員制HP「平家会」、清少納言や紫式部のブログに、河内弁の楠木正成のブログ「ごんたくれ」、2chよろしく「リアルタイム速報 関が原」、毛利元就の3本の矢(
バラ売り不可w)を扱う怪しげな「おーくしょん」、徳川綱吉の「わんわんブログ」、江戸幕府オフィシャルサイト「葵」・・・歴史上の有名な人物のブログや幕府のHP、掲示板やグルメや旅行ページなどが登場する。いずれも、当時の人が作成したWebページであるという設定になっている。
本の最後の監修のページに「見世物小屋の出し物的評価しか受けないかもしれないが」という言葉があるけれども、出し物だとしても、相当「上等」の部類に入る出し物だと思う。パラパラと読めばあっという間に読めるのだけれど、ページの端々に、歴史に興味があれば、そうそうと頷いたり、クスリと笑ったりしてしまうしかけがある。それは、ネット広告(もちろん架空の)であったり、リンク集であったり、ブログについたコメントであったり、掲示板に書き込みをした人の名前であったりする。
たとえば「イルカ死すべし!」というページ。ここは、蘇我入鹿の横暴を告発するページなのだが、管理人が(かまかま)という人物だ。これってどう考えても中臣(藤原)鎌足だよね^^;?
740年〜745年の間に、度重なる遷都が行われたことを示す検索結果のページなども笑いがもれる。
「室町幕府オフィシャルサイト」には「ストップ!一揆」のバナーがあったり、「豊臣政権HP」には「次回の刀収集日」の記載があったり・・刀狩りってゴミ収集かw?
「仕事探しふろむびぃ」には、「籠城して徳川軍と戦うお仕事」と、ガテン系のお仕事として「大阪城の濠を埋める仕事」が紹介されていたり。
それから、最後のWebページ「江戸幕府オフィシャルサイト葵」の徳川慶喜の大政奉還についての一言などは、昨年行った東京国立博物館の「大徳川展」に出品されていた慶喜の大政奉還の書を思い出させる簡潔さだ。「大政奉還することにしました。ヨロシク!」みたいな・・・w
細かく読んでいくと新たな発見があっておもしろい。時代の節目節目には速報としてその時代の大きな出来事がジャンル別年代順にまとめられているページもあって、わかりやすい。もちろんこのページも洒落っ気たっぷりだ。
勉強に使えるか?と聞かれれば、使えるかもしれない。でも、参考書とも歴史の薀蓄本とも違う楽しい本だと思う。その時代を生きていた人の息遣い(ちょっと現代人風な気もするけれど。掲示板にはASCIIアートもちゃんと登場するし)とか、生活感、そういうものを感じさせようと意図して作られた本なのかな。
受験勉強や、学校の授業で多少は歴史を習ったホイミンは、「ああ、コレコレ!」と笑いながら読んでいた。自分がよく知っている歴史上の出来事や人物のところは特におもしろく読んでいたようだ。ピコリンとチビはまだ、そこまで歴史について知らないので、喜ぶところはちょっと違う^^; フランシスコ・ザビエルのHPでフランシスコがフラン
ツスコになっているのを笑ったり、「桶狭間でなんかあったらしい」板の地元の人々の方言を読んで笑ったり・・・そいういう笑いだった^^;